2010-05-10 Mon 15:41:34
ノモンハン戦争―モンゴルと満洲国
のコメント
評価:A
コメント:ノモンハン戦争って、何?というのが最初の感想。確か、新聞の書評欄に紹介されていて、紹介文が面白そうだから手に取ってみたのがはじまり。それにしても、自分の知らないことっていうのは多いものである。
要するに、この戦争は、満州国とモンゴルの国境争いであるが、天皇の命令なく、関東軍(辻正信)の独断で行なわれたというもの。いわば、関東軍の暴走とでもいおうか。それで、わが国では、戦争とは呼ばずにノモンハン事件としているそうな。
とはいえ、4万人が死んでいるのだから、これはもう戦争と呼ぶしかなかろう。だが、どうしてこんなことになったのか?そんなことを、モンゴルがどのようにしてこの戦争に巻き込まれていったのか、丁寧に記述されている。戦争そのものではなく、背景が細かくなされているので、タイトルから期待されるものとは異なるが、新たな知識が得られる。
この戦争で、モンゴル人の死者はわずか数百人程度。日本とソ連からは大量の戦死者が発生。モンゴル人にとっては、この戦争よりも処刑されて死んだ人のほうが多いこと。などなど、驚くことが多い。
それにしても、辻正信というのは、悪い奴にみえてくる。勝手に戦争をし、戦争が終わっても調停の妨害をし、何様だと思っているんだ?と言いたくなる。本当に悪い奴は、こういう奴なんだろうな、と。よく、A級戦犯=悪者、なんていう図式が出来上がっているけど、辻正信みたいな奴が、一番の悪者であろう。
かつて、
いわゆるA級戦犯
なんていう本を読んだことがあるけど、A級戦犯のA級とは、決して罪が重いというわけではない。A>B>Cという図式は成り立たないのに。。。日本人の勉強不足だよな。まあ、おいらも、ノモンハン戦争のことについては、知らないことが多すぎたし、まだまだ学ばなきゃならないことはたくさんあるが。
ちょっと脱線したが、ソ連崩壊で、機密扱いされていた資料が少しずつ表に出てきて、本書「
ノモンハン戦争―モンゴルと満洲国
」は書かれた。本文も良いが、あとがきもなんか面白い。面識もないような人たちだけど、軍隊の序列が残っているなんていう記述は、なんだか考えさせられたな。
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